まくらについて

まくらの選び方

理想の寝姿勢は直立した状態と言われています。
その姿勢を維持し、適切に頭や首を支えるには、まくらと敷ふとんとの相性がとても重要。
まくら選びは、敷ふとんやマットレスと一緒に考えたいものです。
人は一晩中同じ姿勢で寝ることはありません。
お店で色々な姿勢で寝てみたり寝返りを打つなどして、実際に試してみると良いでしょう。

頭が熱くならない(ムレにくい)

頭に熱がこもると、脳の機能が低下したり、汗をかいてぐっすり眠ることができません。
そのため、まくらには通気性、吸放湿性が必要です。

適度な高さ

適度なまくらの高さは人によって差があり、体型、性別、寝姿勢、また単純に好みによっても変わってきます。
人の頚椎はカーブを描いているので、横になった時にふとんと首の間にすきまができます。
理想の寝姿勢をつくるためには、このすきまを埋めるまくらの高さが必要です。

特徴とお手入れ方法

ポリエステル

軽くて適度な弾力性があり、やわらかいのが特徴。ご家庭で丸洗いできるので衛生的です。
デメリットは、使っているうちに弾力性が落ち、ボリュームがなくなってくることです。

通常のお手入れは天日干しを。
ホコリは掃除機で吸い取りましょう。
最近では丸洗いできるものも多いですが、洗濯後はカビ防止のため、よく乾燥させてください。

低反発ウレタン

ゆっくりと沈み込み、頭の重みを分散させます。フィット感があり、首や肩をやさしく支えます。
寒いとかたくなり、暑いと熱がこもってムレやすいという難点があります。

水洗いはできません。風通しの良いところで陰干ししてください。

高反発ウレタン(ラテックス)

高反発素材はやわらかさと強い弾力性を兼ね備え、寝返りしやすいのが特徴です。
また気温による変化がなく、通気性も良い素材です。

水洗いはできません。
ラテックスは紫外線によって劣化しますので、直射日光を避け、湿気の高い時期には風通しの良い状態で室内干しをしましょう。

羽根

軸のある羽根(フェザー)を詰めたまくらで、 やわらかく適度な弾力性があります。
また羽根は吸放湿性に優れています。

基本的に水洗いはできません。
月に2~3回程度風通しの良いところで陰干しをしましょう。
汚れてしまったら、中性洗剤を薄めて汚れの部分をたたくようにし、よく乾かしてください。

羽毛

水鳥の胸のやわらかい部分(ダウン)を50%以上使ったもの。

羽毛は吸放湿性に優れ、軽くてやわらかいのが特徴です。

そばがら

通気性や吸湿性に優れ、熱を逃がしてくれます。
デメリットとしては、古くなるとそばがらがつぶれて粉状になり、外に出てくる場合があることです。
また湿気が多い時期には虫がわいたり、カビが発生することがあるので注意が必要です。
アレルギーやぜん息の方には不向きです。

水洗いはできません。
できるだけこまめに天日干しし、乾燥させてください。
虫がつきやすい素材ですが、天日干しすることで虫除けになります。
干す時にまくらはたたかないように注意。そばがらが割れて粉が出てしまいます。

パイプ

ストローを細かく切った形状で通気性に優れ、虫食いの心配がなく耐久性にも優れています。
パイプのごつごつした感じや、寝返り時にガサガサした音が気になる場合があります。

水洗いできます。
普段のお手入れとして、天日干しも良いでしょう。
混合素材(半パイプまくらなど)もありますので、その場合は商品の取扱説明書や洗濯絵表示に従ってください。

コルマビーズ

コルマ素材は球形のプラスチックボールに穴があいているもの。
通気性が良く、クッション性と流動性があります。
寝返りした際のガサガサ音が少ないことも特徴です。