雑貨の豆知識 敷き物のお手入れについて
お手入れQ&A
床に敷くものだから、日常生活での汚れは避けられません。
でもお手入れの基本を知っていれば安心。ここでは、みなさまからのよくある質問にお答えします。
Q, 日頃のお手入れは?
A, リビングなら週に2回ほど、寝室はふとんなどから出るホコリを考慮して、週に3回は掃除機をかけたいところです。
掃除機は、カーペットの毛並みを起こす方向に、ゆっくりじわじわと吸わせるイメージでかけます。
急いで掃除機を動かすと、実際はほとんど吸えていません。
粘着クリーナーを併用すれば、掃除機で取りきれなかった髪の毛などを、きれいに短時間で取り除くことができます。
Q, 髪の毛がからんだ場合は?
A, ゴム手袋を手にはめ、カーペットをなでるだけで、髪の毛やゴミがまとまっていきます。
Q, ガムをくっつけてしまったら?
A, ビニール袋に氷を入れてガムの上に押し当てます。しばらく冷やすと固まるので、あとははがして取りましょう。
残った汚れにはガムテープを数回~数十回押し当てて固形分を取り除きましょう。
Q, 汚してしまったときは?
A,コーヒー、紅茶
醤油、ソース
ビール、牛乳
ジュース、ワイン
まず、かたく絞ったタオル、ティッシュペーパー、スポンジなどで汚れを吸い取ります。
そしてぬるま湯を汚れの上に軽くかけて、タオルやキッチンペーパーなどで拭き取り、最後に乾いた布で拭き上げます。汚れが残る場合は、台所用中性洗剤をぬるま湯でうすめ、布に浸して拭き取ります。洗剤が残らないよう、かたく絞った布で水拭きし、最後は乾拭きで仕上げます。
飴 布かティッシュペーパーで拭き取り、乾いてからブラッシングして、かたく絞ったきれいな布で拭きます。
食用油 油を広げないように、ヘラなどで取ったあと、布にベンジンをつけてつまむようにして取り除きます。
そのあと、台所用中性洗剤をぬるま湯でうすめ、布に浸してたたくようにして拭き取ります。最後に水拭きと乾拭きをします。
チョコレート
クレヨン
口紅、化粧品
布かティッシュペーパーで汚れを拭き取ったあと、布にベンジンをつけて、つまむようにして取り除きます。
そのあと、台所用中性洗剤をぬるま湯でうすめ、布に浸してたたくようにして拭き取ります。最後に水拭きと乾拭きをします。
Q, 古いシミの落とし方は?
A, 油性のシミか水性のシミかを見分けられない場合は、水性の方法からやってみましょう。
ぬるま湯を汚れの上に少量かけて、布やティッシュペーパーなどでできるだけ吸い取り、その後中性洗剤を溶かしたぬるま湯で、たたくように吸い取ります。
洗剤が残らないようにかたく絞った布で水拭きし、さらに乾拭きで仕上げます。汚れが取れない場合は、油性のシミを疑いましょう。油性の場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯の代わりに、ベンジンを布につけて拭きます。あとは同じ手順です。それでも取れない場合は、カーペット専門のクリーニング業者に依頼しましょう。
あきらめていたシミに一度試していただきたい裏技!
シミをお湯で拭いたあとに、レモンの輪切りで丁寧にこすってみましょう。
そして水拭きをし、乾拭きをして仕上げます。
素材の特徴と機能
ウール(羊毛)
手触りがやわらかであたたか、有害物質を出さない安全な自然素材です。
断熱効果も高く、冬はあたたかく、夏は涼しく過ごせます。
湿度を調節する機能を持ち、梅雨時もサラッと快適。髪の毛と同じように水をはじく性質があるのでシミがつきにくく、さらに難燃性・クッション性・保湿性も併せ持っています。但し虫やカビに侵されやすいという欠点があります。
ポリプロピレン
軽くて丈夫、湿気を取り込みにくい、汚れがつきにくいといった特徴があります。
欠点としては、弾力性に乏しい、熱に弱い、かたい感触などがあげられます。
アクリル
アクリルは、やわらかくてあたたかく、ウールに似た風合いを手軽に楽しめる化学繊維です。
静電気が起きにくく、吸水性が少ないので水溶性の汚れが付着せず、カビや虫の心配もありません。
さらに摩擦に強く、弾力性があり、鮮明な色が出る素材です。
ナイロン
カーペットやラグの素材の中で、最も耐久性・耐摩耗性に優れているのがナイロンです。
オフィスやホテルのロビーなど、人の往来が多い場所で多用されます。