雑貨の豆知識 カーペットについて
織り方一覧
※文中の「パイル」とは、 敷き物の下地に植え込まれているループ(輪)状の繊維(糸)のことです。
タフテッド
タフテッドカーペットは、伝統的な織りカーペットとは違い、基布に刺しゅうのようにパイルを植えつけていく製法です。
1950年代にアメリカで登場したタフテッドマシンにより、広く普及しました。
高速で大量生産できるため、手頃な価格が魅力。以前は無地が主流でしたが、最近は色柄ものが多くなっています。
ダブルフェース織
一般的に販売されている柄カーペットは、このダブルフェース織がほとんどです。
ウィルトン織の製法でできた表裏の生地にパイルを織り込み、でき上がったものを中央からカットします。2枚同時にでき、とてもスピーディーで大量生産が可能なため、価格もリーズナブルになります。
ウィルトン織
18世紀にイギリスで誕生した機械織りで、何色かの糸を使用し、多種多様なデザインの柄カーペットをつくることができます。
機械織りでありながら、手織りのような上品な風合いがあり、耐久性にも優れているので、カーペットの中でも人気の高い織り方のひとつです。
中国緞通(だんつう)
ペルシャからシルクロードを通って中国に伝わったという手織りの製法。
ボリューム感たっぷりの厚みと光沢、芸術的で繊細な柄の表現が特徴です。
彫刻のような凹凸のついたカービングも魅力のひとつ。密度が高いほど、手間もかかる織り方です。
耐久性があり長く使えます。
ジャガード織
ジャガード織のカーペットは薄くて使いやすく、折りたたんで収納できるのが特徴。
織り方はウィルトン織と同じですが、こちらは細かいパイルを使うことができるので、毛足が短く薄いカーペットをつくることができます。
ただ薄いぶん、耐久性に欠けるのが難点です。
パキスタン絨毯
シルクのようになめらかな肌触りで、ソフトな風合いが魅力。模様のほとんどは、幾何学模様のような遊牧民の部族の紋章で、これらが連続柄で手織りされています。
また空間が華やぐ豊かな色彩も大きな特徴です。
カットロック加工とは
部屋全体にカーペットを敷きつめたい時におすすめなのがこちら。
「カットロック」とは、ご希望のサイズにカットして縫製する加工のことです。
お部屋のサイズを測ってください
カーペットがお部屋より大きいと敷くことができません。
お部屋の実寸より、たて、よこともにmm単位を切り捨てて、1cmほど小さめでオーダーしてください。
斜めカット、カーブ(曲線)カットはできません。
カットした箇所はロック加工(かがり縫い)となります。